喜んとは？/ ノーローン
[ 410] 宝くじは喜んで納める税金である：Simple-憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記
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トップページへ憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記宝くじは喜んで納める税金である (2006-10-03)宝くじは喜んで納める税金である 埼玉県の宝くじ情報ページを見ると、「宝くじは埼玉で買ってね。」というＰＲ文が目に入る。このような宣伝をしている理由は、宝くじの収益金の４割は買った場所の自治体の収入になるためである。 埼玉県としては、とくに県民には東京都ではなく埼玉で買ってもらい、県の貴重な財源確保に少しでも貢献して欲しいのだ。 宝くじにはもともとこのような税金のような性質がある。江戸時代には寺の修復費用として富くじ（宝くじ）の発行を幕府が容認した。ここから、胴元が得る金銭のことを「テラ銭」と呼ぶようになったそうだ。 宝くじは税金なのだが、どの人も平等に宝くじを買うわけではない。宝くじに心が魅かれ、買う枚数が多い人ほど税金を納める不平等なものである。 大阪商業大学総合学部の谷岡一郎は、論文「宝くじは社会的弱者への税金か？」において、高額当選金に心理的に誘引されるのは社会的弱者に多いことを社会階層調査の分析から指摘し、次のように述べている。 宝くじで吸収されているのは、富裕層の浮動購買力ではなく、どちらかといえば社会的な弱者の持つなけなしの購買力の方なのである。 「夢を買う」と言えば聞こえは良いが、成功者、家を持つ者（大金持ち）、高い教育を受けた者、トラウマの少ない者などが払う気のしない税金を、昇進の遅い者、家を買う余裕のない者、十分な教育を受けなかった者、トラウマの多い者（半での大きい者）たちが払う構図なのである。なんという不平等であろうか。 必ずしも宝くじを購入するのが社会的弱者とは限らないが、全体としてみれば機会に恵まれていない人たちの方が購入割合としては多いだろう。 皮肉なことに、社会的弱者は消費税の増税には声を大にし反対するが、宝くじの１等当選金の上昇には喜んで賛成してしまう。結果的にはどちらも増税しているのと変わりない。むしろ宝くじの方が社会的弱者から税収を得るため、不公平なのだが。 社会的弱者への税金だとしても、買う買わないは個人の自由だ。だから弱者だとしても買わないという意思を持てば済む話だ。だが、機会に恵まれずにつまらない生活を送っている人ほど、宝くじのような脱出の機会を必要としてしまう。 富くじ（宝くじ）においては、運のいい遊戯者にころげこむ財産（幸運）は、当人の思ったほど巨大ではないにせよ、それを予期するだけで、彼の目はくらんでしまう。誰もが選ばれた人（当選者）になる可能性があるのだ。 ほとんど幻想的ともいえるこうした偶然性はやはり、つまらぬ生活に耐える勇気を、惨めな人々に与えてくれる。この偶然性がなければ、ほかにそこから脱出することなど、実際にできはしないのである。おどろくべき幸運、すなわち奇跡が彼らにはおそらく必要なのである。 つまらない生活に耐える勇気が必要なのだ。だから宝くじが必要だ。そして幻想を見て、夢見たあげく、そこで支払った金銭は巡って社会に還元される。皮肉なことに、機会に恵まれない人が、税金を通して多くの人に機会を提供するために喜んで身銭を切っているのだ。本人が喜んでいるので、それを止めることもできない。 秋葉原駅から徒歩７分、万世橋を渡って少し歩いたところにある「四川料理天府」に行って来た。坦々麺が美味しいらしい。 19:30ごろのオーダーにもかかわらずランチメニューが注文できるのに面食らいつつも、頼んだ坦々麺には十分満足できた。ボリューム・味ともに○だった。価格も良心的なので、ポイント高し。 |
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