弁護士とは？/ ノーローン
[ 199] 群・彩・人：弁護士過疎の解消を目指す、上野俊夫さん ／群馬 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)
[引用サイト] http://mainichi.jp/area/gunma/hito/20080610ddlk10070152000c.html
|
＜法律をもっと身近に−−。今春、前橋市の弁護士事務所から独立し、館林市に事務所を開いた。人口約８万人の同市で実働する弁護士は現在ただ一人だ。大きな裁判所のある地域に弁護士が偏在する全国の傾向と同様、県内でも法律事務所は前橋や高崎など都市部に集中する。そんななか、３２歳の若手が弁護士過疎の地域で奔走する＞ 新米弁護士は通常どこかの事務所に入り、３、４年で独立か共同経営かの選択を迫られます。ボスの石原栄一弁護士（当時）からどちらにするか尋ねられ、悩んだ末、ゼロから自分の力で立ち上げてみたいと思い、独立を決めました。それなら弁護士不足の地域と以前から決めていたので、館林しか思いつきませんでしたが、仲間からは「よく決断したな」と言われます。地縁が全くありませんからね。 弁護士がいないとヤミの事件屋が幅を利かせ、ささいなもめ事でとんでもない示談金を請求されることがあります。弁護士が身近にいないと、ちょっとした相談もできない。弁護士側の都合で市民が不利益をこうむるのはおかしいでしょう。法の谷間にいる人たちを救いたかったんです。債務整理や家庭問題など扱う分野はさまざまで、決して裁判所周辺だけで必要とされるわけではありません。 刑事事件の容疑者に１回まで無料で接見する当番弁護士制度がありますが、前橋は弁護士が多いので、当番の日は１日３件程度でした。今は６、７件。土曜も夜間も呼び出されます。忙しいですが、やりがいを感じます。 企業の民事再生のお手伝いをして地域活性化につなげたい。それと、高校や大学で「悪徳商法に引っかからないで」と時々講義していて、これをライフワークにしたいです。私も大学生のころ、新宿で暴力団員風の男に声を掛けられ、断りきれずに映画の会員権を買わされました。法律について無知で断る術（すべ）が思いつかなかったんです。若者には被害に遭わないよう、武器としての法知識を身に着けてもらいたいですね。 窓の大きな部屋に観葉植物が並ぶ。明るい雰囲気のなか、ゆったりとジャズが流れ、弁護士事務所に居ることを忘れそうになった。「相談者に少しでもリラックスしてもらえるように」とさりげなく工夫をちりばめたという。司法と国民の距離を縮めようとする司法制度改革が中央主導で進むが、弁護士個人の地道な努力も目を離せない。【鈴木敦子】 東京都出身。母親の里帰り出産で高崎市生まれ。中央大第２経済学部卒。０２年、４度目の挑戦で司法試験に合格、０４年に「石原栄一法律事務所（現・石原・関法律事務所）」に入所し、今年４月、「上野俊夫法律事務所」を開いた。３２歳。趣味はバックパックを背負っての海外旅行で、「見知らぬ土地への度胸がついた」という。 毎日ｊｐ掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁止します。著作権は毎日新聞社またはその情報提供者に属します。 |
ノーローンのサイトです。
